腸と睡眠が乱れると、判断力はここまで落ちる

「最近、判断が遅い気がする」
「細かいことで迷う時間が増えた」
「決めたあとに、どこか不安が残る」

こうした変化を、
年齢や経験の問題だと考えてしまう社長は少なくありません。

しかし実際には、
判断力の低下は思考の問題ではなく、
身体の状態から始まっていることがあります。


判断力は「頭」だけで生まれていない

私たちはつい、
判断は頭で行っているものだと考えがちです。

情報を集め、
比較し、
論理的に結論を出す。

もちろん、それも判断の一部です。

しかし実際には、
判断の質を大きく左右しているのは、
身体のコンディションです。

特に影響を受けやすいのが、
腸と睡眠です。


腸が乱れると、思考は鈍くなる

腸は、
単に消化を行う器官ではありません。

自律神経やホルモンと深く関わり、
心身の状態を調整する役割を担っています。

ストレスが続くと、
腸の動きは乱れやすくなります。

その結果、
なんとなく重い。
集中できない。
判断にキレがない。

こうした状態が、
本人の自覚がないまま続きます。

腸の不調は、
思考のスピードと柔軟性を、
静かに奪っていきます。


睡眠の質が落ちると「決められなくなる」

睡眠時間は足りている。
それでも疲れが取れない。

こうした状態では、
判断力は確実に落ちます。

睡眠中に行われるはずの、
情報整理や感情のリセットが、
十分に機能していないからです。

その結果、
決断に時間がかかる。
些細なリスクが気になる。
一度決めたことを、何度も考え直す。

これは慎重さではなく、
回復不足による影響です。


社長の判断が鈍ると、会社はどうなるか

社長の判断力が落ちると、
会社全体に次のような変化が出てきます。

決裁が遅れる。
方針が曖昧になる。
現場が様子見になる。

Day10で触れた
「社長が止まると、会社も止まる」という構造は、
ここでも強く影響します。

誰かが悪いわけではありません。

ただ、
判断を担う人の身体が、
限界に近づいているだけなのです。


「考えすぎている」のではなく「回復できていない」

判断が鈍ると、
「自分は考えすぎだ」と感じることがあります。

しかし多くの場合、
問題は思考量ではありません。

回復が足りていないのです。

腸が休めていない。
睡眠が浅い。
緊張が抜けない。

この状態では、
どれだけ優秀な人でも、
判断の質は落ちます。


判断力は、仕組みと身体の両方で守る

判断力を守るために必要なのは、
気合や根性ではありません。

まずは、
判断を一人に集中させすぎない構造。

そして、
判断を担う人が回復できる状態を保つこと。

腸や睡眠の乱れは、
「まだ何とかなる」段階で現れます。

そこに気づけるかどうかで、
経営の安定度は大きく変わります。


まとめ:判断力は、身体の状態を映す

判断力の低下は、
能力や意欲の問題ではありません。

多くの場合、
身体が発しているサインです。

腸と睡眠が乱れれば、
判断は確実に鈍ります。

経営判断の質を保つことは、
身体の状態を整えることと、
切り離せません。

次の章(Day16)では、
「大丈夫です」という言葉が、
なぜ一番信用できないのかを掘り下げていきます。